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「THX」って何ですか?
最近、日本でも入り口に「THX」のロゴプレートを掲げた映画館が増えて来ました。
しかし「THX」とは何かと問われると答えられる人は多くないかもしれません。
一言でいうと、「THX」とはルーカスフィルム社が提唱した映画再生環境の基準 となる規格の名称です。
テレビと映画館の違いは?
家庭のテレビと映画館では、その視聴環境に大きな違いがあります。
テレビでの視聴は、あくまでもパーソナルな環境です。
例えば音が大きければ自分で小さくする事が出来ます、小さければ大きくする事も出来ます。
また、画面が暗ければ明るくする事が出来ます、あるいは映画好きなら部屋を暗くするかもしれません。
それに対して、映画館ではどうでしょう?
映画館は、あくまでもパブリックな環境なのです。
観客個々に合わせて、上映環境を変更してくれるわけではありません。
もちろん良心的な映画館では作品ごとに微調整をしてくれるかもしれませんが、それが制作意図に沿っているかどうかの保証は無いのです。
基本的に映画は、映画館の再生環境に合わせて作らなければなりません。
その為には、スタジオと試写室と映画館の間に共通した再生環境の基準が必要となるのです。
録音スタジオとしての取り組み
弊社では、その再生環境の基準として「THX」を採用しました。
その為、THXのライセンスを受けた映画館と弊社のダビングスタジオの間には、非常に高い再現性が保たれています。
もっと簡単に言うと、スタジオで聞いた音がそのまま映画館でも再現されるという事です。
例えば、小さな台詞が映画館では聞き取れなかったとか、音楽が大きすぎて映画館では歪んでしまった、と言うようなリスクを最小限に抑えることが出来 ます。
しかし、THX社からダビングスタジオとしてライセンスを受けるには、遮音性や反響特性といった音響システムだけではなく、映写の明るさや画角なども含めた数々の項目を全てクリアしなければなりません。
その上、毎年ライセンスを更新する為のチエックが行われ、もちろん基準が守られていなければ、ライセンスは取り消されてしまいます。
そうした厳しいチエックをクリアして初めて、スタジオの入り口にTHXのロゴ入りプレートを掲げる事が許されるのです。
![[ロゴプレートの写真]](../images/tvcst/thx_logo.jpg)
THXの雑学 その1
「THX」の名称の由来は諸説ありますが、ジョージ・ルーカス監督のデビュー作「THX 1138」から取っているという説が有力です。
ある日、映画館で自分の映画を見ていたルーカス監督が、スタジオとあまりにも違う状態で上映されている事に驚き、スタジオから試写室を経て一般の映画館に到るまで、一貫したクオリティが保たれるように作り上げた規格であると言われています。
スタジオや映画館にすれば、何て厳しい規格を作ったのだと思いますが、映画館で映画を見てくれるお客様にとっては、この上もなく頼もしいロゴマークと思えるのではないでしょうか。
さすがに、自分の作品名を冠するだけの事は有りますね。
THXの雑学 その2
最近では、少し小規模なスタジオ向けの規格として「THX pm3」や、ホームシアター向けの規格などTHXから派生した幾つかの規格が新たに作られています。
興味のある方は、是非下記リンクから辿ってみてください。
[THXへのリンク]
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